21: ◆00ZRE1DaEk
2015/02/02(月) 22:21:14.94 ID:G3ZRHIFXO
「…………」
「…………」
何故か罪悪感のようなものを感じる。
彼女も同じなんだろうか。
「…………と、とりあえずどうぞ!」
場を和ませようとしたかったのか、既に空になった俺のグラスに注ぎだした。
断ろうかと思ったが、今とは違うぎこちなさが生まれそうなので、素直にグラスを手にとった。
「……旨いな!」
「ですね!」
正直言ってこれは一杯目のであって、今飲んだのは味なんて何も感じなかった。
それでも千歳は必死に頷いてくれた。
「楽しそうですね」
鳳翔が笑いながら話に入ってきた。
「私も混ぜてくださいよ」
いたずらっ子のような目の鳳翔。こんな顔をする彼女はとても珍しい。
「そ!そうか。なら、鳳翔も一杯――」
気まずかった俺は渡りに船と思いながら瓶を鳳翔に差し出す。
「だ!ダメですよ鳳翔さん!」
だが、それを千歳が阻止する。
彼女は先程のように瓶を奪い取った。
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