過去ログ - P「ゲームの世界に飛ばされた」FINAL
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◆bjtPFp8neU
[saga]
2015/07/15(水) 20:34:41.80 ID:dM7GjD1sO
雪歩「苦手なものに出会う度に、私はいつも逃げ出してた」
雪歩「自分には敵わないものだから仕方ないって、自分に都合のいい言い訳して、いつも目を逸らしてたの」
シルフ「………」
雪歩「……でも、それじゃダメだって」
雪歩「ちゃんと向き合わないと、一生苦手なままだよ、って。大切な人が、教えてくれたんだ」
雪歩「苦手なものに立ち向かう……勇気、っていうものを」
シルフ「勇気……」
雪歩「今はもう、その人はいないけど……私、少しずつ頑張って……」ウルッ
雪歩(……アンナさんっ……)
シルフ「ちょっと!?なんであなたが泣いてるんですか!?私を慰めてたんじゃなかったんですか!?」
雪歩「っ……あ、ご、ごめんなさいっ」グスッ
雪歩「ああ、もう、何を言おうとしてたのかわからなくなっちゃいましたぁ……」ゴシゴシ
シルフ「………」
シルフ「……はぁ」
シルフ「仕方ないですね。側室の落ち度は、本妻の落ち度。ひいては、マコトさんの沽券にも関わってきます」
雪歩「えっ?」
シルフ「マコトさんの本妻である私が、あなたを教育してあげるって言ってるんですっ!」
雪歩「そ、それって……?」
シルフ「いいですか?巨人をぶっ壊したら、私があなたにいろいろ叩き込んであげますから、覚悟してください!」
雪歩「えっ…と、お友達になってくれるって事でいいのかな……?」
シルフ「ち、違いますっ!あなたと私は主従関係なんです!勘違いしないように!」カァァ
雪歩「……雪歩、だよ」ニコッ
シルフ「……えっ?」
雪歩「私の名前。できれば覚えてくれると、嬉しいな」
シルフ「……ふんっ」プイッ
雪歩「……頑張ろうね、シルフちゃん」
シルフ「当たり前です!マコトさんと、約束したんですから!」
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