4: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/02/02(月) 02:13:24.60 ID:TnuISCjd0
ユキは羞恥から、手をさっと引いた。
「言わなきゃ、分からないよ」
「う、嬉しいもん、すごく嬉しいもん! 言わされなくても、嬉しいんだから!」
彼は多少分かりやすく微笑んだ。
「そう」
「なお君は、心配性なんだから」
「それは、ユキ姉の方。ずいぶん、走り回ったみたいだね」
「げ……知ってたの」
「情報はどこからでも入ってくるからね」
「鞠戸大尉かなあ?」
ユキは首を捻る。
「彼とは上手くやってる?」
「そりゃもう腐れ縁ですから。そうそう、この間の戦闘では世話になったなって伝えてって」
「ああ。あれは、ユキ姉を助けようとしたら、偶然鞠戸大尉がいた、と言った方が正しいかな」
「……そんなこと言わないの」
「冗談だよ」
「今ではけっこう戦闘とかもこなされてるんだから」
「彼は、船に乗ると思っていたんだけどね。まさか、ユキ姉と同じ所に配属になるなんて」
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