過去ログ - 【ラブライブ】みんなで紡ぐ恋物語【安価】
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名無しNIPPER
2015/02/05(木) 13:06:52.39 ID:LjXpFtNHO
◇
……!…さ、……バサ
「おい、ツバサ!」
「!!!」
「さっきからボーッとしてどうしたんだ、らしくもない。何か悩み事でもあるのか?」
「ここ最近ツバサおかしいわよ?さっきもステップ間違えてたし…」
「ご、ごめん……英玲奈、あんじゅ…」
練習に身が入らない。
完璧でなければいけない数少ない練習時間の中でリーダーの私がこんなことではいけないのに。
「な、にもないの…本当にごめん…」
2人に隠し事はしたくなかったけど、スキャンダルになりそう…かつ2人の心を揺らすような事は避けたい。
「隠し事はナシだぞツバサ」
「そうよ〜?ツバサはなんでも自分で解決しようとするから」
「……っ」
そうは言っても、こんなこと言えない。
『ウチらな、別れた方がいいと思うんよ。
……ううんウチ、ツバサちゃんと別れたい』
彼女…希は、そう言うと理由も言わずに去ってしまった。
涙をこらえていたことは気づいていたし、だからこそ引き止めれば考え直してくれると思っていたけど……それは浅はかな考えだった。
叩かれたほっぺたが、ひりひりと痛むのを感じた。
もう、あの日から3日も経って赤みだってとっくに引いているのに。
「…わたしたちにも言えないこと?」
「………」
「…ハァ」
「ごめんなさい…」
無言の肯定を受け取った2人が同時にため息をつくのを感じて心が痛い。
「まぁ頼りたくなったら頼ってこい」
「そのためのわたしたちなんだからね」
意外な言葉に顔を上げると優しく微笑む2人がいて不覚にも涙がこぼれ落ちた。
「!?つ、ツバサ!?どうして泣くんだ!?!」
「あーあー英玲奈、泣かせた〜」
「わ、私じゃない!」
焦る英玲奈とそれを弄るあんじゅ。
そんな2人が可笑しくて笑いが出てくる。
「笑ったり泣いたり忙しいなツバサは…」
「あらーそれがツバサの可愛いところよ」
A-RISEやめるなんて言ってごめんね2人とも。
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