過去ログ - 京太郎「ゆうきの一歩」
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19: ◆FYW.3i5lks[saga]
2015/02/02(月) 23:24:58.82 ID:tCk3smzK0

いつから、どうして……かあ

京太郎……最初の印象は、それほど良くはなかった

のどちゃんに近づく悪い虫のうちのひとつくらいに思ってたけど……話してみるとこれが存外良いやつで

鼻の下を伸ばすことはしょっちゅうだったけど実際になにかよからぬことをすることはなかったし、ノリも良く打てば響くから話していて楽しかった

のどちゃんは男より麻雀、なんて京太郎に言った記憶があるけど……それは私も同じで。 あの頃に京太郎を異性として意識することはなかったと思う

男友達はもともと多い方だしけど恋愛に発展するような相手はいなかったし、京太郎もそのうちの一人で……まあ、特に仲のいい相手ではあったけれども

私も京太郎も、たくさんの友達を作ってその輪の中心で活動するタイプだ。 その点でも相性が良かったし、のどちゃんなんかは人見知りする方だし、仲良くなった咲ちゃんもおとなしい方だったから麻雀部内で余計なことを気にせずに一緒に騒げる相手ができたのはうれしかった

……先に変わったのは、京太郎の方なんじゃないかと思う



京太郎『ちわーっす』

優希『おかえりなさい、ア・ナ・タ♡ ご飯にする? お風呂にする? それとも……ワ・タ・シ?』

京太郎『な……に、言ってんだよ、ばーか』



夏の終わりから秋にかけての頃だったろうか……いつも通り、部室に入ってきた京太郎に声をかけただけだったのに……あいつはちょっと赤くした顔を背けて、照れたように返してきて

そしたら、私もなんだかちょっと恥ずかしくなって……

意識したきっかけなんてその程度のことで

でも、一度意識してしまったらそれ以前のようには戻れなくって

それから、京太郎が特別な存在になるまで……いや、ちょっと特別な存在なんだと自覚するまで、それほど時間はかからなかった





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