過去ログ - 京太郎「ゆうきの一歩」
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3: ◆FYW.3i5lks[saga]
2015/02/02(月) 23:09:38.52 ID:tCk3smzK0

優希「なんだと!? 失礼な……まあいい、誕生日だろ? 今日は奢ってやるじぇ」

京太郎「ん?奢りはいいって、この前いろいろ貰ってるし」

先日、誕生日当日に先駆けて麻雀部でパーティーをやってもらっている

竹井先輩がお受験の真っ最中で、俺の誕生日当日にパーティーを開催すると参加することができなかったのだ

どうしてもみんなでやりたい! 参加する! って散々にゴネたもんだから前倒しで誕生日パーティーをやったんだけど……試験の方は大丈夫なんだろうか?

優希「遠慮するなって! 特別な日は特別扱いされていいんだじょ?」

京太郎「そう言われてもだな……いくら親友でも何度もとなると……」

何度も誕生日プレゼントを貰うのも悪いし、女の子に奢ってもらうのも……って気持ちもある

男としてはやっぱり多少の見栄は張りたいというか、なんというか……あれ?

……いつからだったかな、優希のこと『女の子』だなんて思い始めたのは

優希「ふむ……まあ無理に奢られろとは言わんがな。 今日のこと、染谷先輩に伝えておくじょ?」

京太郎「ん? ……あ、おう……頼む」

……別に、遊びに行くから部活休みますってことではない。 現在、麻雀部は軽い活動休止状態にあるのだ

今年の夏……インターハイで功績を挙げた清澄高校麻雀部にはボロボロの自動卓が1つ……

麻雀部前部長にして生徒議会会長の竹井久はその人望と口のうまさで交渉を重ね、なんとか卓を1つ修理するだけの予算をふんだくる事に成功したのだ

期末試験前の期間に合わせて卓を修理に出し、今はそれぞれの都合に合わせて染谷先輩の実家の雀荘に行って打つことで部活の代わりとしている

優希「それじゃあ放課後にね……ア・ナ・タ」

京太郎「はいはい、後でなー」

パチリとウィンクを飛ばして走っていく優希の背中を見送り、俺も教室へ向かって歩き出した




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