30: ◆FYW.3i5lks[saga]
2015/02/10(火) 00:03:15.55 ID:e1/ycGZr0
――――――
本日最後の授業とホームルームが終わると、みんな思い思いに立ち上がり教室を出ていく
期末試験前だ。 みんな勉強だったり、お昼に学校が終わるのをいいことに遊びに行ったりと忙しいのだろう
京太郎「んじゃ、またRoof-topでな」
咲「あ、もう行くの?」
嫁田「早く片岡に会いたいんだろ」
京太郎「言ってろばーか」
そう吐き捨てると、京ちゃんはさっさと教室を出て行ってしまった
咲「……あのさあ」
嫁田「わり、つい……」
昔っから私や京ちゃんをからかうことに全力の嫁ちゃんは、何かあればポンポンと軽口を叩いて私たちの機嫌を損ねたりすることはしょっちゅうだ
まあ、いつものことだから尾を引いたりはしないんだけど
咲「……ね、あのさ」
嫁田「ん? どしたの咲ちゃん?」
咲「……京ちゃん。優希ちゃんのこと好きだよね?」
嫁田「自覚してないだけだろうな。 めっちゃ意識してんじゃん」
咲「だよね……」
京ちゃんは昔から女心がわからない……というか、そもそも男女の壁がない。 みんなが友達だ
中学時代、教室の隅で本を読んでた私に声をかけて友達の輪に無理矢理ねじ込まれたのはよく覚えている
……休み時間にいろいろスボーツにも参加させられたっけ。 あまりにも動けないものだから途中から見てるだけになったけど
とにかく、何をするにもみんなで楽しく! だった京ちゃんには恋愛は難しいんだろう……自分の気持ちを持て余しているように見える
……まあ、なんだかんだ言ったところで私の恋愛経験値も読書から得られたものばかりで、実践経験はないんだけど
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