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過去ログ - 吾輩は利根である

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1: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/02/03(火) 00:41:34.79 ID:GAGkyXU9O
吾輩は利根である。名前は利根。

なんでも工廠でうまれ泣いていたことだけは記憶している。

吾輩はここではじめて人間というものを見た。

しかもあとで聞くと提督という人間中でいちばん獰悪な種族であったそうだ。

この提督というのは時々我々をつかまえてたべてしまうという話である。

しかしその当時はなんという考えもなかったからべつだん恐ろしいとも思わなかった。

ただ彼の手に引かれた時なんだかフワフワした感じがあったばかりである。

彼の前で少し落ち付いて提督の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始めであろう。

この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。

第一白くて卵のようであるべきはずの顔が毛が生えていてまるで毬藻だ。

その後艦娘にもだいぶ会ったがこんな片輪には一度も出くわしたことがない。

のみならず顔のまん中があまりにも突起している。

そうしてその穴から時々ぷうぷうと煙を吹く。

どうもむせぽくてじつに弱った。

これが人間の飲む煙草というものであることをようやくこのごろ知った。

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2: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/02/03(火) 00:58:39.87 ID:GAGkyXU9O
この提督の腕の中でしばらくはよい心持ちにすわっておったが、しばらくすると提督に抱えられ運転し始めた。

見える景色が変わりむやみに明るい。目を明いていられぬくらいだ。

すると光が遮られ先の暗い場所より明るい場所に移った。そこで吾輩は地面にではなく少し高い所におろされた。

以下略

3: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/02/03(火) 01:16:45.18 ID:uXsk03taO
しかし足音が聞こえてきた。吾輩は提督が迎えに来てくれたと思い、待った。

足音が近くまで届き、止まった。次に扉を開ける音がした。

そこには提督ではなく桜を頭に生やしたような艦娘がいた。その艦娘は吾輩を見るなり「重巡ktkr!!」と大声をあげながら吾輩に飛びついてきた。

以下略

4: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/02/03(火) 01:24:22.07 ID:uXsk03taO
ようやく落ち着いた様子の艦娘は漣という名であった。

話を聞くと吾輩も艦娘であるらしくこれから共に戦って欲しいと要求された。

吾輩はその要求の前にいくつか質問を投げかけた。先の提督のことである。

以下略

5: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/02/03(火) 01:24:54.39 ID:uXsk03taO
ようやく落ち着いた様子の艦娘は漣という名であった。

話を聞くと吾輩も艦娘であるらしくこれから共に戦って欲しいと要求された。

吾輩はその要求の前にいくつか質問を投げかけた。先の提督のことである。

以下略

6: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/02/03(火) 01:27:35.23 ID:uXsk03taO
>>4
ミス書き込みです
今日はこの辺で

7:名無しNIPPER[sage]
2015/02/03(火) 04:36:46.81 ID:9siYCABSO
乙です
ライバルに忠犬デチ公とかでるかな？

8:名無しNIPPER[saga sage]
2015/02/03(火) 08:41:07.58 ID:lJwNTypC0
今実装されてる中で３人以上の姉妹の末っ子って何人くらいいたっけ

9:名無しNIPPER[saga sage]
2015/02/03(火) 08:41:37.64 ID:lJwNTypC0
すみません、誤爆しました

10:名無しNIPPER[sage]
2015/02/03(火) 10:55:10.19 ID:7F5+ODUq0
そういや原作でも最後は轟沈するんだよなあ…

11:名無しNIPPER[sage]
2015/02/03(火) 18:01:09.01 ID:B5RlpWGg0
>>7
餓えた狼かソロモンの狼かもしれない

12: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/02/03(火) 21:53:23.15 ID:ocX6HFamO
かくして吾輩はこの鎮守府を自分の家とすることにしたのである。

吾輩の提督はよく吾輩と顔を合わせる。

職業は提督だそうだ。当然そうであるだろう。

以下略

13: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/02/03(火) 22:04:04.67 ID:ocX6HFamO
吾輩がこの鎮守府に住み込んだ当時は、艦娘がほとんどいなかった。

どこへ行っても人がおらず、吾輩は戦力の要とされていた。

ほとんどが漣をはじめとする駆逐艦や軽巡洋艦だけであった。

以下略

14: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/02/03(火) 22:18:45.03 ID:ocX6HFamO
吾輩は提督達と同居して彼らを観察すればするほど、彼らは勤勉なものだと断言せざるをえないようになった。一部例外もいるが。

ことに吾輩が時々同衾する提督のごときに至っては言わずもがなである。

漣は時々訳の分からない言語で話始めたり、興奮し飛びついてきたりするがそれを除けば至って真面目である。

以下略

15: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/02/03(火) 22:44:19.78 ID:7y9e++OJO
尊敬する者といえばよく演習を共に行う鎮守府の高雄がいる。

高雄は先日艦隊に新しく駆逐艦の子が4人入ったという。

ところが深海棲艦との戦いにより4人共々敵に撃たれ沈んでしまったそうだ。

以下略

16: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/02/03(火) 22:59:04.76 ID:7y9e++OJO
吾輩の鎮守府の裏に十坪ばかりの茶園がある。

広くはないがさっぱりとした心持ちよく日の当たる所だ。

休暇を与えられた時や考え事をするおりなどは、吾輩はいつでもここへ出て浩然の気を養うのが例である。

以下略

17: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/02/03(火) 23:03:38.45 ID:7y9e++OJO
今日はこの辺で

いま原作の19ページ
あと500ページもある…

以下略

18:名無しNIPPER[sage]
2015/02/04(水) 14:38:49.06 ID:A32AoHA0O
原作より種族的差別はなさそうだね

19: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/02/11(水) 19:02:14.66 ID:haUZIDdIO
彼女は純粋の艦娘である。

わずかに午を過ぎたる太陽は、透明はる光線を彼女の皮膚の上に投げかけて、きらきらする黒髪のあいだより目に見えぬ炎でも燃えいずるように思われた。

彼女は艦娘らしくそして吾輩と同じような体格を有している。

以下略

20: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/02/11(水) 19:11:49.95 ID:haUZIDdIO
彼女はやはりまだ睡眠をとりたいという欲求にかられながら「とね、利根。あぁここの鎮守府の艦娘だっけ」ずいぶん睡眠不足である。

「うむ。そうだ。吾輩はここの鎮守府にいるのじゃ」

「やっぱりそうだったか。なんかあたしと似てるなーって思ってね」とやはり彼女も艦娘らしい。

以下略

21: ◆UKP3F95F2.[saga]
2015/03/06(金) 00:03:39.51 ID:4S+zFuPwO
「あたしは古鷹型重巡の二番艦加古ってんだ」と物憂げな表情である。

加古はこの近辺で知らぬ者なき怠け艦娘である。

お調子者で勤務態度は不真面目なため鎮守府を追い出され野良艦娘になったと聞いたことがある。

以下略

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