過去ログ - 〜やはり私に青春ラブコメなんて必要ない〜
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10: ◆8c/Sw4f94s[saga]
2015/02/03(火) 15:07:08.56 ID:L6sICXFy0

>>4訂正


こいつの「いい」と思ったところ。
それは私の容姿に他ならないだろう。
自慢じゃないが、私は性格は良くないが、顔というか見た目はかなり良い。というか可愛い。
親戚の小町叔母さ……お姉さんの話では、顔はお母さん似で、性格はお父さん似らしい。
お父さんと目が似なくてよかったとも言われる。
いや、そのことに関しては割とマジでよかった。あんな腐った目、生きる気力なくすよ、よくお父さん生きていけたな。
その事をお父さんに言ったら軽く涙目だった。

閑話休題。

つまり、ろくに話したことも無い人に、「笑顔が好き」だとか、「おばあちゃんに席を譲ったとこを見た」とか、「捨て犬を拾うのを見た」とか、具体的な理由も無しに「なんかいいから」とか言われても、正直何も響かない。

今そのことをここで彼に完膚無きまで糾弾してもいいのだけれど、ちょっとそれはあまりにもあれなので、やめておく。

だから私は、嘘をつく。

「ありがとう、けどごめんなさい。好きな人がいるの」

幾度と無くこういう状況を乗り越えてきた完璧な言い分。
ポイントは最初に「ありがとう」とつけることで、「気持ちは嬉しいんだけど」的なニュアンスが自然と伝わる。


そして――

「そっか、好きな人がいるんならしょうがないね」

――計画通り

ニヤリと思わず口元が釣り上がりそうになるのを必死に堪える。以前、元の顔がいいのになぜかにやけ顔は気持ち悪いと、弟に号泣されたことを思い出して気持ちを抑えた。

元プロぼっちの父曰く、上位カーストというものは、自分の行動を青春という言葉で美化するものである。

「好きな人がいるから付き合えない」それはつまり、「好きな人がいなければあなたと付き合ってた」という誤解を生むことが出来る。
それによってこの男は、明日自分のグループ内で今日の結末をまるで武勇伝かのように語るだろう。まるで自分にも可能性があったかのように…




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