過去ログ - 〜やはり私に青春ラブコメなんて必要ない〜
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2: ◆8c/Sw4f94s[saga]
2015/02/03(火) 00:43:58.67 ID:m7mMSOnH0


雪乃「こんな作文があの子の部屋から見つかったのだけれど」

八幡「───」

雪乃はそう言ってテーブルに頬杖をつき、物憂げにため息を零した。
作文を一通り読み終えた俺も流石に言葉を失う。
中1でこの領域まで達するとは、流石我が娘。

雪乃「まったく、容姿は私似なのに、性格がまるっきり引きこもり幡に似ているとはね」

八幡「引きこもり幡ってなんだよ?なんかヒーローみたいになってるじゃねぇか」

良い子の味方、引きこもりマン!
ネット社会じゃ最強だよ!

八幡「まぁいいんじゃねぇの?友達がいないのが悪いことじゃないってのは、俺もお前も分かってることだろ?」

雪乃「それはそうね、でも……」

雪乃は何か口ごもり、少しの間沈黙すると徐に立ち上がり、俺の隣に腰掛けた。

雪乃「──あの子も、いつかかけがえのない人と、出会えたらいいなって思うの」

「私たちみたいにね」と、そう言って俺の肩に頭を乗せてくるデレの。間違えた雪乃。
その細い腕を俺の腕に絡めてくる。顔が少し赤いのは気のせいではないだろう。
ていうか、なにこの可愛い生き物。雪乃さん、結婚してからデレが多めになってきてる。数年前の氷の女王と呼ばれてた彼女はどこにいったのか……

べ、別に、罵倒されたいわけじゃないんだからね!

………まぁ、でも。

「あぁ、そうだな……」

頷いて、その手を握る。



俺たちの子だ。人間関係には苦労するだろうけど、
彼女のような、優しい人と出会えることを──

俺たちのように、大切に思える人と出会えることを──

誰かといれる喜びを知ることを、願おう。


八幡「…………、だが、男に娘はやらん」

雪乃「ほんと、親バカなんだから」









※ほとんどオリキャラの話です。


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