26:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:01:39.28 ID:DfszJY+8o
さわ子「とにかく探してくるわ。じゃあね……」
ふらふらとした足取りで廊下の向こうへ去って行くさわちゃん
和「……それにしても、紬がさわ子先生を放って置いてまで付いていくんだから」
27:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:02:46.74 ID:DfszJY+8o
律「本当にそれだけで足りるの?」
澪「うん。今ダイエット中だから」
彼女が購買で買った昼食は総菜パン一つに牛乳のパック一つだけだった
28:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:03:13.58 ID:DfszJY+8o
律「あのさ、澪」
澪「ん?」
律「話があるんだ。聞いて欲しいことっていうか」
29:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:07:30.76 ID:DfszJY+8o
「Louie louie」
月の光の透明な粒が波間に静かに揺れていくのを見ていると、誰かの気配を感じた
唯「和ちゃん」
30:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:11:03.94 ID:DfszJY+8o
幾千の月明かりが揺れる波の、そのもっと遠く
小さいけれどたしかに、明かりが灯っていた
和「まあ、あなたたちは騒いでていいわ。今夜の見張りは私だから」
31:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:12:35.09 ID:DfszJY+8o
和「そうね」
唯「憂も怒ってると思う?」
和「……どうかしら。怒ってるかもしれないし、怒ってないかもしれない」
32:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:13:04.77 ID:DfszJY+8o
唯「旅行とか行く?」
和「正直、憂と二人で家でのんびりいちゃいちゃしてたいわ」
唯「そっか。私はね、もう長く家を空けることもなくなったから、子供作ろうかなって」
33:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:14:49.50 ID:DfszJY+8o
船は順調に海を渡っていた
夏の夜風は静かに吹いている
34:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:15:17.04 ID:DfszJY+8o
憂「和ちゃん」
振り向くと憂がいた
ポニーテールをかすかに揺らせて、微笑んでいた
35:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:20:07.32 ID:DfszJY+8o
和「ずっとあなたと一緒にいるわ。昼も夜も。一緒に起きて、朝食を作って」
和「お昼を食べたあとは、二人でお昼寝するの。その後で買い物に行って」
和「夕暮れの海辺を二人で散歩するの。ゆっくりと。同じ歩幅で」
36:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:20:53.89 ID:DfszJY+8o
純「え、なにこれ」
私がキッチンに入って目に飛び込んできたのは、テーブルの上に隙間なく置かれた料理の数々だった
憂「あ、純ちゃん。いらっしゃい」
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