31:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:12:35.09 ID:DfszJY+8o
和「そうね」
唯「憂も怒ってると思う?」
和「……どうかしら。怒ってるかもしれないし、怒ってないかもしれない」
32:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:13:04.77 ID:DfszJY+8o
唯「旅行とか行く?」
和「正直、憂と二人で家でのんびりいちゃいちゃしてたいわ」
唯「そっか。私はね、もう長く家を空けることもなくなったから、子供作ろうかなって」
33:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:14:49.50 ID:DfszJY+8o
船は順調に海を渡っていた
夏の夜風は静かに吹いている
34:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:15:17.04 ID:DfszJY+8o
憂「和ちゃん」
振り向くと憂がいた
ポニーテールをかすかに揺らせて、微笑んでいた
35:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:20:07.32 ID:DfszJY+8o
和「ずっとあなたと一緒にいるわ。昼も夜も。一緒に起きて、朝食を作って」
和「お昼を食べたあとは、二人でお昼寝するの。その後で買い物に行って」
和「夕暮れの海辺を二人で散歩するの。ゆっくりと。同じ歩幅で」
36:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:20:53.89 ID:DfszJY+8o
純「え、なにこれ」
私がキッチンに入って目に飛び込んできたのは、テーブルの上に隙間なく置かれた料理の数々だった
憂「あ、純ちゃん。いらっしゃい」
37:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:22:54.65 ID:DfszJY+8o
私はあらためてテーブルの上に目をやる
ステーキに魚にサラダにパンにワイン
香草焼きからマリネ、カルパッチョにパスタに……
38:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:23:24.04 ID:DfszJY+8o
しかし憂は首を振って、恥ずかしそうに笑った
憂「いや、根拠っていうかね。……夢を見たの」
純「夢?」
39:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:27:36.64 ID:DfszJY+8o
憂「大掃除の時期じゃないよね。真夏だし」
純「でしょ?だから聞いてみたの。何かあったのって。そしたらさ」
純「夢を見た、っていうの」
40:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:28:14.00 ID:DfszJY+8o
これだけの量と手のかかりようだ
仕込みから何から逆算して、きっと陽の上がりきらないうちから取り掛かっていたんだろう
いくら憂は料理が好きとはいえ、このテーブルの上の料理と、それにかけた手間と時間は、全部和さんへの想いだ
41:名無しNIPPER
2015/02/04(水) 00:28:40.65 ID:DfszJY+8o
純「わかってるよ。今から私が梓に伝えに行く。だから港に行っておいでよ。澪先輩と一緒に」
憂「あ、ありがとう純ちゃん!」
澪先輩と憂が家を飛び出していく
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