445: ◆wamIkMo7os[saga]
2015/03/15(日) 18:22:04.77 ID:yFE5XYya0
GAME OVER
サギシ クンガ クロニキマリマシタ
オシオキヲカイシシマス
……皆が、豚足ちゃんの方を見てる。
日向おにぃの言葉に驚いた人は、何人もいたけど……それより、彼の事を見ている。
今もなお、おにぃに対して、自分の怒り、悲しみ、憎しみ、苦しみ、いろいろな負の感情を叫び散らしている彼を……。
突然、首輪が飛び出した。首輪は豚足ちゃんの体をしっかりと、つかみ、そのまま、一瞬にして裁判場を飛び出していった……。
突然、モニターが映る。そこには体を痛々しく引きずられながら、ある場所に誘われる豚足ちゃんが映っていた。
たどり着いた場所は……大きな鍋のような……そんな不思議な所。
【超高校級の詐欺師】 処刑執行
―これが、偽りのないキミだ!―
鍋の中では、かなり温度が高いであろうお湯が、ブクブクと音を立てていた。
その一つ一つが、罠に嵌まった豚足ちゃんをあざ笑っては消えていくような……そんな不気味な感覚さえした。
まず、その中に思いっきり振り落される豚足ちゃん。その後、何かの機械のようなもので、全ての身ぐるみを剥がされた。
全身超高温熱湯に使っていても、豚足ちゃんはそこから出ることはできない。鎖でつながれたマジックハンドのようなものが、豚足ちゃんの体をがっちりつかんで離さないからだ。
どんどん汗が垂れる。汗どころじゃない、全身が真っ赤に染まっていく。顔の変装をしていたと思われるメイクが、ずるずると剥がれ落ちていく……。
そして、突然鎖が豚足ちゃんから外れた。助かったの……?
いや、違う。豚足ちゃんはこの熱湯から、何としてでも出ようとする。けど、そこで気付くんだ。
容器の縁には、鏡が大量についていた。その鏡は、今の……全てを失い、文字通り丸裸にされた……本当の自分が映っていた。
それをじっと見つめていた豚足ちゃんは……ゆっくりと鍋の底に沈んでいった……。
1002Res/481.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。