478: ◆wamIkMo7os[saga]
2015/03/15(日) 19:45:19.89 ID:yFE5XYya0
(日向「それで罪木、ゆっくりでいいから、話してみてくれないか?」)
(日向「大丈夫か? 俺がついてる……正直俺も怖いけど、でもやるぞ……!」 )
……アイツのあの言葉も、嘘だったの?
479: ◆wamIkMo7os[saga]
2015/03/15(日) 19:46:09.60 ID:yFE5XYya0
西園寺「……?」
こんな時に誰だよ……そう思いながらも、扉を開けてやる。すると……
九頭龍「……よ、よぉ」
480: ◆wamIkMo7os[saga]
2015/03/15(日) 19:47:15.07 ID:yFE5XYya0
九頭龍「……すまねぇな」
そういうと、九頭龍はややうつむき気味に、わたしの部屋に入ってきた。
西園寺「あ、靴下脱いで」
481: ◆wamIkMo7os[saga]
2015/03/15(日) 19:47:45.14 ID:yFE5XYya0
西園寺「どういう風の吹き回し?」
九頭龍「ああ?」
西園寺「あんなに馴れ合いは嫌だ馴れ合いは嫌だって言って、パーティーの参加まで断ってたようなお前が、なんでわざわざわたしの所に来てるの?」
482: ◆wamIkMo7os[saga]
2015/03/15(日) 19:48:16.69 ID:yFE5XYya0
西園寺「はい、この前の緑茶の分」
九頭龍「あ、ああ……」
そう言うと、わたしと顔を合わせることは無く、彼は言った。
483: ◆wamIkMo7os[saga]
2015/03/15(日) 19:49:03.93 ID:yFE5XYya0
西園寺「……え?」
九頭龍「だ、だからよぉ……俺もそいつの流儀に乗って、行動しようと思ったんだよ……」
そういうと、九頭龍は正座をしたまま、背筋を伸ばして、わたしの方を見た。そして……。
484: ◆wamIkMo7os[saga]
2015/03/15(日) 19:49:31.97 ID:yFE5XYya0
九頭龍「……くっ」
九頭龍はぐいと茶碗を傾け、思いっきりわたしのお茶を喉に流し込んだ。
九頭龍「邪魔したな」
485: ◆wamIkMo7os[saga]
2015/03/15(日) 19:49:59.41 ID:yFE5XYya0
西園寺「勝手に……自分の中で解決できて……アンタはいいよね」
もう会えない……わたしは、お礼を言いたい人に……もう、会えない。
二度と会う事が出来ないっていう事の辛さは……味わう事は無いと思ってたのに。
486: ◆wamIkMo7os[saga]
2015/03/15(日) 19:50:26.05 ID:yFE5XYya0
度重なる来客に驚きながら、急いで涙を拭いて、嗚咽を殺して扉を開けた。
罪木「あ、西園寺さん……着付け、大丈夫ですかぁ?」
西園寺「つ、罪木……? う、うん……大丈夫」
487: ◆wamIkMo7os[saga]
2015/03/15(日) 19:51:26.36 ID:yFE5XYya0
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