6: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:12:23.35 ID:BYiw7eL10
 洋榎「ほな言うてみ?照れ隠しもごまかしもせずうちに面と向かって言えるかー?」ニヤニヤ 
  
 照「う…うぅぅぅ…… あ…あり…ありが… thanks」 
  
 洋榎「何で最後で英語になるねん!ええ線いっとったやないか!」 
  
 照「今のグローバルな時代に英語は必須。だから私は英語で真剣に…」 
  
 洋榎「ほら、そういう照れ隠しもなしや」 
  
 照「ッ!///」 
  
 洋榎「な?たった5文字やで?」 
  
 照「…が あ…ありが…と」 
  
 洋榎「な?簡単やったやろ?困ってる人を見付けたら助ける。助けられたら『ありがとう』、うちらは『おおきに』やけどな!これだけでぜーんぶ上手くいくように世の中できてんで!」ドヤッ 
  
 照「う…うん///」 
  
 照「(初めてだった。人に面と向かってきちんと『ありがとう』なんて言ったのは。私少し走りすぎたのかな。体がいつもよりずっと熱い)」ドキドキ 
  
 洋榎「おっしゃ!ほな菓子買いにいこかー?そのなんやったっけ?青りんごやったっけ?ともかくはよ買おうでー」ニコー 
  
 照「青りんごではなく青りんご餅、共親が誇るおかし界屈指のおかし」 
  
 洋榎「あーあー細かいことはええねんーはよお店はいるでー?」ギュッ 
  
 照「あっ…うん」ドキ 
  
  
 ―会場近くのホテル 
  
 洋榎「あーなるほどなー青りんごてあの菓子の事やったんやなー。実物見るまでまるで思い出せんかったわ」 
  
 照「おかしを食べるもの或いは人類という存在であるならば知っていなければならない存在。それを忘れているなんてあなたはおかしの何たるかを分かっていない。」 
  
 洋榎「……洋榎や」 
  
 照「え?」 
  
 洋榎「あなたやなくて洋榎。うちの名前や。ほらちゃんと名前で呼んでみ?」 
  
 照「ヒ///ひろ…ひろえ///」 
  
 洋榎「せやせやそれがうちの名前や!次から呼ぶときはちゃんとその名前で呼び?」 
  
 照「うぅぅ…」 
  
 洋榎「ほなまたな、照!」 
  
 照「!」 
  
 照「あっあの!」 
  
 洋榎「ん?どないしたー?何か忘れ物かー?」 
  
 照「」カキカキ パッ 
  
 洋榎「これ…」 
  
 照「私の連絡先、今日のお返しをしたい。」 
  
 洋榎「何やー、素直に『うちに惚れましたー』言うたらええやんー?」 
  
 照「ち、ちがっ!そういう訳ではなく。このままあな…ひろえを帰したら恩が売られたままになる。だ、だからそのお返しをしたくて」 
  
 洋榎「何や可愛らしいところあるやないかー」 
  
 照「だ、だからっ!」 
  
 洋榎「」カキカキ スッ 
  
 照「! これ」 
  
 洋榎「うちの連絡先や!いつでも連絡待っとるで!ほなな!『照』!」タッタッタッ 
  
 照「(どうしてこんなに胸がドキドキしているんだろう。)」 
  
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