過去ログ - 勇者「君じゃ主人公は務まらない」
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162: ◆4S1Ttn1X06[saga]
2015/02/17(火) 22:29:21.01 ID:QfX5e/EP0
竜娘「いよいよこの時が来た。国王の首を落とし、勇者への恨みを晴らすこの時が。あぁ、もう早く誰かしらかっ切ってやりたい」
吸血鬼「少し落ち着け。そっちへ行っても部下しかいないぞ。戦争前に殺されちゃ敵わないんでな」
竜娘「それにしても良い満月だ。臭いも音もしない、最高の夜だね。明日の為に世界の全てが眠っているみたいだ」
吸血鬼「どうでもいいけど、張り切り過ぎて倒れるなよ。お前が倒れたら、誰が王国に悪夢を見せるんだ」
竜娘「私が見せるのは勇者一人で十分さ」
吸血鬼「勇者は強いぞ、悪魔的にな。取り逃した場合、深追いはするなよ」
竜娘「いいや、きっと追うだろうね。骨だけ残っても首元に喰らいついてやる」
吸血鬼「魔王様からの伝言だ。守らなければ骨すら残らん」
竜娘「それは困るな…。でも大丈夫だ。舐めて掛かるような真似はしない。油断がどういった悲劇を招くかは、父親の件で痛いほど分かっているつもりさ」
吸血鬼「はいはい、精々頑張ってくれよ。こっちも、話し相手に逝かれちゃ目覚めが悪い。それこそ悪夢でも見そうなくらいだ」
竜娘「私はお前がいなくなっても大して困らん」
吸血鬼「そこは同調してくれるところだろ。傷付いて明日に響いたらどうしてくれる」
竜娘「知るか。そこで殺されればそれだけの話。何事も都合良くは行ってくれないものだ」
吸血鬼「前向きなのかそうでないのか、お前が向いている方向が分からないよ」
竜娘「どこを向いていようと辿り着くのは結局同じさ。私は勇者を殺せればそれでいい」
吸血鬼「……そうかい。そうなることを願っているよ」
竜娘「もちろん、王国は潰すさ。本来の目的を忘れたわけではない」
吸血鬼「期待してるぞ。我が軍のナンバーワン」
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