過去ログ - 勇者「君じゃ主人公は務まらない」
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216: ◆4S1Ttn1X06[saga]
2015/02/27(金) 23:31:31.93 ID:0kOBbKzL0

幼女「…………」モゾモゾ

A「…………」

姫「……」

A「……こんなことをしていて、いいのだろうか」

幼女「いけないことじゃないよ」

A「……不安に思う。自分がそれだけの価値がある人間なのだろうかと、思わずにはいられないんだ。……何も解決しちゃいない。それなのに、この瞬間に立ち会える資格が自分にあるのかと」

姫「いずれは向き合わなくてはならないことですもの。そう思うのも仕方がないのかも知れませんが、あまり自分を必要以上に悪く言わないでください」

A「こうでもしないと、付け上がりそうなんだ。お前たちから必要にされることで、俺はどこかしら嬉しかったし、それだけの人間なんだって、勘違いをしそうになる」

姫「それだけの人間なんですよ、貴方は。それに今更、弱音を吐いたところで、どうのこうのなることではないではないでしょう」

A「……ここ数日間、二人には辛い思いをさせた」

姫「確かに楽ではなかったですけど、仕方のないことですし、貴方がいるから、地獄ほどでもなかったですよ」

幼女「これは自分で決めたことだもの。おにいちゃんが謝ることじゃないよ」

姫「……貴方には、この数日、頼りっぱなしでしたね。そのせいで、そこまで追い詰めさせてしまった」ギュ

A「……だめだ。これでは、ただの傷の舐め合いでしかない」

姫「ええ、そうですね。私が求めるのは、もっと深くて得難いもの」

A「……少しの間だけでいい。寄り掛からせてくれ」スッ

姫「寝てしまっても構わないんですよ」

A「…………」

幼女「…………また、流れ星だ」

姫「ちゃんと願い事は唱えましたか?」

幼女「難しいです……」

姫「だからこそ、やる価値があるんでしょう。私と一緒に挑戦してみませんか」

幼女「分かりました!どっちがちゃんと唱えられるか、勝負ですね!」

幼女「…………きた、流れ星だ!!えっ、はや――」





………。

……。



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