過去ログ - 勇者「君じゃ主人公は務まらない」
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31: ◆4S1Ttn1X06
2015/02/07(土) 00:02:40.66 ID:yUHtA0BI0
王女「…………」
王女「強いわけでもないのに、強く見せたがる理由が分かりません」
A「それは俺についてだよな。いつ俺が強がった?」
王女「いつもそうじゃないですか。人なんて信じない、世界は優しくない、全部どうだっていい。そんなことばかり言うくせして、たまに人助けしてみたり、ちょっと悪く言われただけで傷付いてみたりする。私からしてみれば、貴方の口から出るその言葉はただの強がりですよ」
A「勝手に決め付けるなよ、俺の何を知っている」
王女「私は、普段のAを見ていて分かったことを言ってるだけです。何を知っているかと問われれば、私が見てきた貴方の全てと答えましょう」
A「……人の上に立つだけはあるな、俺より口は回る」
王女「気持ちの伝え方が上手いのですよ」
A「…………」
王女「………」
A「…………」
王女「何かあったのですか?」
A「……べつに、なにも」
王女「貴方は弱い人です。実力があろうと、心は普通よりも遥かに脆い。余計に強がるものだから、更に傷を深めやすい……」
A「どうでもいいんだ。どうでもいいことなのだから、何と言われてようと傷なんて付くはずもない」
王女「どうでもいいと思えるほど、貴方は自分勝手な人間じゃないはずです。ただそうあろうとしているだけで、本当のところは……」
A「……やめだ」ハァ
王女「……………」
A「お前は勘違いしている。そうやって、俺を哀れんで、自分だけが理解出来ていると特別感に浸りたいだけだ」
王女「そうやって、また拒むのですね」
王女「決めつは付けてるのは、貴方でしょう」
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