104: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/16(月) 21:41:09.73 ID:Gqsp30dn0
魔人「俺は生きていたい…」
戦いの中で死にたいという気持ち、生きたいという気持ち。
その相反していそうな気持ちは確かに、元々両方持ち合わせていた。
だけど、前とは違う。
魔人「怖いんだよ」
僧侶「…怖い?」
魔人「…今まで死にかけたことは何度かあった」
だというのに…
魔人「死ぬのが怖いと思ったのは、この間が初めてだ」
何日か気を失っていて、目を覚ました時に実感した。
「生きていて良かった」と――
今まで、そんなこと思ったことないのに。
それもこれも全て…
魔人「お前といると、俺がおかしくなっていく」
僧侶「私…ですか?」
他に、言い表しようがなかった。
魔人「あぁ、お前のせいだ!そのボケーっとしたペースに俺を巻き込みやがって!これ以上平和ボケしたら、ますますおかしくならぁ!」
僧侶「どう、おかしくなっていくんですかー…?
魔人「そりゃ…色々だ、色々!」
俺は女から顔をそらした。自分でもこれは逆ギレだと自覚はしている。
僧侶「そうですかー」
だが女は、
僧侶「それは魔人さんが変わってきている証拠ですよ」
魔人「…は?」
そう言って、ニコッと笑った。
154Res/111.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。