121: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/17(火) 19:24:15.10 ID:Hye/S/uT0
僧侶「ふぅ〜」
その日の活動を終え、僧侶は食堂で一息ついていた。
魔人「ちょっといいか」
僧侶「あら魔人さん、珍しいですね起きているなんて」
魔人「あぁ、ちょっと大事な話がな」
僧侶「大事な話…ですかー」
俺は僧侶の正面の椅子に腰掛け、向き合う形になった。
僧侶「何ですか、大事な話って」
僧侶は不思議そうな顔をしている。
さて、どうやって切り出すべきか…。
魔人「…なぁ、生きたまま地獄に落ちる方法って知ってるか?」
僧侶「えーと…?」
遠回りな切り出し方に、僧侶は少々戸惑っているようだ。
魔人「地獄ってのは、生きてる時に罪を犯した奴が罰を受ける場所だろ。だから地獄には罪人だらけだ」
僧侶「そう言われていますねー。でも亡くなってから魂が行く場所であり、生身の体で行く場所ではありませんねー」
魔人「だが、方法はある」
僧侶「?」
魔人「魔王軍に、地獄から亡者を召喚する術を使える奴が何人かいた。そいつの術で地獄の門が開いた時、向こう側に飛び込めばいい」
僧侶「んー、理屈としては可能ですねー」
魔人「そんなことやる奴いなかったけどな」
頭の悪い俺がよくそんなこと思いついたな、と自分で思う。
僧侶「でも、それがどうかしました?」
魔人「俺は…」
魔人「地獄に行ってこようかと思う」
僧侶「!?」
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