20: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/07(土) 17:25:14.21 ID:4u3It7xH0
魔人「…ん?」
少ししてから、部屋の向こうから人の話し声が聞こえて起きた。
聞こえる声は3つ。1つは女のものでいつも通りぽやっとしているが、残り2つの声はやや興奮気味だ。
何事かとドアを少しだけ開けて様子を覗いてみた。
玄関で女と何か言い合っているのが、武装した2人の男だった。
魔人(…残党狩りの奴らか?)
「本当に見ていないのか!?」
僧侶「本当に何のことやら」
「だが奴は怪我でろくに動けないらしいから、まだこの辺にいるはずだ!」
魔人(俺を探してんのか…?)
俺は臨戦態勢を取る。
まだ本調子じゃないが、戦えなくもない。
しかし…
僧侶「私は何も知りませんよ」
女はいつも通りの平然とした様子で言った。
残党狩りの奴らはまだ納得がいっていない様子があったが、やがて女から情報を聞き出すのを諦めたのか、帰っていった。
僧侶「ふー」
魔人「おい」
僧侶「あら、見ていたんですか」
魔人「いいのかよ、嘘ついちまって」
僧侶「殺し合いを避ける為ですから」
魔人(こいつ…)
女の平和ボケした回答に、俺は少しイラッとした。
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