23: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/07(土) 17:26:53.59 ID:4u3It7xH0
僧侶「私が大怪我をした貴方を見つけたことにも、助けたいと思ったことにも、意味があると思うんです」
魔人「何だそりゃ」
宗教めいたものを感じる。そういやこの女回復魔法を使えるってことは、聖職者か。
俺はそこでこの女を理解するのを諦めたが、女は言葉を続けた。
僧侶「意味があると思うのでそうしているんです。私の為に」
魔人「あ?神の思し召しとやらじゃなくてか?」
僧侶「はい。自分が後悔しない為にです」
魔人「…」
あぁ、そういやこの女は反省しない女だった。
その時その時そうしたいことをしてきて、後悔のないように生きてきたんだろう。
俺も直感で行動する方だから、何となくわかる。
…と思ったが、その途端女は「うーん」とうなり始めた。
魔人「今度は何だ」
僧侶「間違ってたらどうしよう」
魔人「………」
今更かよ。
僧侶「考え始めたら頭痛くなってきましたー…」
魔人「どうするんだよ」
僧侶「考えるのやめます」
魔人「いいのかよ、それで」
僧侶「悩むよりはいいかと」
魔人「…」
あれこれ話したが、今ようやくわかった。
要するにこの女、何も考えてないわけだ。
魔人(って、見たまんまじゃねーか…まともに会話して損した…)
154Res/111.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。