32: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/09(月) 15:52:25.18 ID:AkxA/VLB0
魔人「何があったんだよ…?」
僧侶「転んでしまって」
魔人「転んだ!?」
僧侶「怪我は回復魔法ですぐ治したんですけれど」
どれだけ大げさな転び方をしたんだ…と思いながら昨日のことを思い出す。
昨日も確か女は道のちょっとした凹凸で歩くのに苦労していたし、格好も薄汚れていた。
ってことはもしかして…
魔人「しょっちゅう、転んでいるのか」
僧侶「はい」
女は当然のような顔をして答えた。
魔人(こいつ…)
昨日の台所での騒動といい、もしかして不自由な足に慣れていないのかもしれない。
これが慣れていたら、不自由な体なりの対処法を身につけているはずだろう。
喋りも頭の回転もトロい女だから対処法を身につけるのは遅いかもしれない。だが、それ以前に――
魔人「お前…1人で暮らすの無理なんじゃねぇの」
僧侶「…」
女は珍しく押し黙った。
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