過去ログ - 絵里「百万回の愛してるなんかよりも」
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2: ◆k6yTlf7JdQ[saga]
2015/02/07(土) 01:19:55.47 ID:gyarNnQJ0
海未「絵里、今日も生徒会の仕事を手伝っていただきありがとうございました」

絵里「ううん、たいしたことじゃないわ。穂乃果はお母様の調子が悪くてお店の手伝いが大変みたいだし、ことりは衣装作りでいそがしいし、しばらくはね」

海未「ふふっ、そう言ってもらえると助かります。―では、私はここで。また明日」
以下略



3: ◆k6yTlf7JdQ[saga]
2015/02/07(土) 01:23:35.75 ID:gyarNnQJ0
―――――――――――
絵里「はぁ…」

絵里「今日も、言えなかったわ…」

以下略



4: ◆k6yTlf7JdQ[saga]
2015/02/07(土) 01:29:05.64 ID:gyarNnQJ0
絵里「愛してる。」

    1人で何回呟いたのかももうわからないこの言葉。
隣にあなたがいるだけで、私はこの言葉を言えなくなってしまう。
隣であなたが聞いてくれなければ意味がないのに。
以下略



5: ◆k6yTlf7JdQ[saga]
2015/02/07(土) 01:35:07.03 ID:gyarNnQJ0
絵里「明日こそ、頑張りましょう…」

昨日も、一昨日も、その前の日も、同じことを言ったことを思い出し、深いため息をついて、私は自宅のドアを開けた。


6: ◆k6yTlf7JdQ[saga]
2015/02/07(土) 01:40:19.26 ID:gyarNnQJ0
―――――――――――

穂乃果「あ、もしもし、海未ちゃん? 今日はどうだったー?」

海未「今日も何もありませんでした…」
以下略



7: ◆k6yTlf7JdQ[saga]
2015/02/07(土) 01:45:58.62 ID:gyarNnQJ0
穂乃果「まあまあ落ち着いてよ。…ところでうちのお母さん、調子よくなってきたから、明後日から生徒会復帰するね!ことりちゃんも衣装作りの目処がついたから明後日から生徒会できるって!」

海未「はい、わかりました。正直2人だといろいろ間にあわなそうだったので助かります。お母様に、お大事にしてくださいと伝えて下さいね」

穂乃果「うん、ありがとう、伝えとくね!明日こそ絵里ちゃんが勇気出してくれるといいねー! じゃ、おやすみ!」
以下略



8: ◆k6yTlf7JdQ[saga]
2015/02/07(土) 01:50:35.62 ID:gyarNnQJ0
海未「愛してる」

そう、口の中で小さく呟いてみる。
なんだか甘美で、それでいてくすぐったくて、少し切ない。
切ないのはきっと、この言葉を聞いてくれる人が隣にいないからだろう。
以下略



9: ◆k6yTlf7JdQ[saga]
2015/02/07(土) 01:55:46.91 ID:gyarNnQJ0
海未「明日こそ、お願いしますよ、絵里」
 
昨日も、一昨日も、その前の日も、同じことを言ったことを思い出し、思わず苦笑いをして、私は眠りについた。


10: ◆k6yTlf7JdQ[saga]
2015/02/07(土) 02:01:37.89 ID:gyarNnQJ0
―――――――――――

海未「今日はこのくらいにしましょうか」

絵里「ええ、そうね。丁度きりがいいし、帰りましょうか」
以下略



11: ◆k6yTlf7JdQ[saga]
2015/02/07(土) 02:06:10.55 ID:gyarNnQJ0
突然告げられた、2人きりの時間の終わり。あと、チャンスは帰り道の十数分だけ―

絵里「覚悟を決めなさい、絢瀬絵里。きっと、これを逃したら私に次はないわ」

自分のことは、自分が一番わかってる。多分、ここで言わなくちゃ私はもう無理だろう。
以下略



12: ◆k6yTlf7JdQ[saga]
2015/02/07(土) 02:11:10.57 ID:gyarNnQJ0
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海未「絵里、今日までありがとうございました。」

絵里「ううん。私もいい勉強の息抜きになったから」
以下略



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