138:名無しNIPPER[saga]
2015/03/05(木) 03:20:03.69 ID:yZyKa9qAO
12月14日
今日も都市中央エリア入り口付近の処理に向かう。今までのエリアのゾンビが楽に思えるほどの数に、少なからず辟易とした気分にさせられた。
一気に処理したいところだが、そんなことをすれば数の暴力に押されて、我々が全滅するのは目に見えている。じれるような感覚で、少しずつゾンビをおびき寄せながら処理をしていき、途中その付近にあったビル内部も処理を行った。
処理後、放浪者の提案でここを今後のセーフティーエリアとして利用することになり、セーフティーエリアとする二階部分の出入り口にする場所以外をバリケードを設置、また一階もゾンビがさまよって入ってこないよう、これも出入り口にする場所以外もバリケードを設置した。
当然都市中央エリア内の作業なので、極力静かに行動しなければならず、通常の設置以上に時間はかかったものの、いざという時に逃げ込み一時的に籠城可能な場所にはできただろう。
放浪者も、これから先更に奥の処理も進めるとなると、拠点に日帰りで戻れるとは限らないから、いくつかこんな場所を作らないダメだなと言っていた。
言うとおり、今後は常に拠点へ戻れるとは限らない。移動での体力消費を考えれば、そのエリア内にセーフティーエリアを作る方が妥当だろう。
しかし、都市解放はいつ頃になるだろうか。放浪者は出来れば冬の間で完了したいとは言っていたが、今の処理してる場所だけでもあの量と言うこともあり、少し気が滅入る。
とは言っても、拠点に流れてくるゾンビの大半は間違いなく都市にいるゾンビだ。完全に拠点、そして研究所を安全にするなら、これは避けようのない任務と言えるだろう。
安全の確保は、食糧生産に力を入れたり、施設作成を行ったりと重要な作業のためにも必要で、ひいてはそれが文明を復活させることでもある。
今は、その一歩を踏み出せていることを、喜ぶべきだろう。
山中沙奈記す
1002Res/578.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。