161:名無しNIPPER[saga]
2015/03/08(日) 04:27:43.08 ID:6Tj2xPbAO
12月16日
休憩所内を探索していた時、この手紙があった。母が子に別れを告げる、遺書といっていい内容だ。
血まみれの部分も、文字らしきものが見て取れたが、なんと書いてあるかまでは読み取れなかった。
書いてる途中でゾンビがきたのか、それとも書ききれたのか。それと、周囲に死体がなく、ゾンビとしてさまよっているのか、ほとんど喰われたのか。結局どれも、確認するすべはもうない。
こんな状況が全国各地で起きていたのだろうと思うと、やるせなさを感じてしまう。もしかしたら、今もそういう事態は、起きているのかもしれない。叶うならば、その人達は無事であってほしいものだ。
本日のゾンビ処理はいつも通りにこなすことができた。佐原さんがいつになったら減るんすかねぇと、言うぐらいまだまだゾンビはうろついている。
考えられるのは、ブラインドが出現した際、ゾンビは大移動をしていた。それがガーデニングショップの通り以外にも、都市中央エリアに流れていて、不思議ではない。
もしブラインドのように、ゾンビを近寄らせない方法が見つかれば、安全性が高まり、ゾンビの動きもコントロールできそうなものだが。あまり現実的なことではない。
何にせよ、今はコツコツとゾンビを処理していくほかない。一気にやろうという考え自体が油断だ。出来ることを積み上げてやっと、目的が達成できる。わずかな失敗で、致命傷となる可能性は十分あるのだから。
山中沙奈記す
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