220:名無しNIPPER[saga]
2015/03/18(水) 01:08:55.11 ID:LDopRW5AO
百二十八日目
偵察の結果、どうやらこの当たりを拠点にしているようだ。
消防署が簡単なバリケードが敷設され、前線基地のようになっている。そこから、どこかへと向かう軍事用の車両が二台程度走っていった。
消防署の周囲のみゾンビの処理をしているところをみると、市自体には用はないようだな。軍事用車両が走っていってる方向も、拠点や研究所からは遠ざかるから、とりあえずは一安心だが。
後はここにいる目的を探らなければならないが、消防署に行くのは、それこそ軍事施設への侵入みたいなものだそう容易くはいかないだろうな。
井門の話に出ていたPAAらしい装備を着た兵士はいた。が、それこそ少数だ。普通の迷彩服を着たヤツの方が多い。本体じゃないのか、あるいは実用化からの量産する前にこの事態となったか。どちらにせよ、全員装備でないのは助かる。
しかし、どこかブリキのおもちゃの兵隊を思い出す装備だな。そう思わせるほど、おもちゃじみた感じはどことなくする。個人的趣味としては身につけたくはない。
夜になり奴らの動きがなくなって、見張りがうろうろするようになってから、いったん偵察を取りやめて物資を回収しながらここの拠点に戻る。
やはり、何もしていないだけに、いつもの拠点に比べると、奴らが居ることを抜かしても警戒心が強くなっている。余裕をみて、ここも少しだけ防衛用の備えをしないとな。
何にしても、また一から始めるというのは、げんなりはするが懐かしい気分にさせる。本当はこの方が性に合ってるのかもしれない。
さて、明日からも偵察だ。朝日が昇る前に偵察位置につけるよう、もう寝よう。
百二十八日目終わり
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