258:ボイスレコーダーに録音が残されている[saga]
2015/03/22(日) 02:53:02.23 ID:9mwDt7KAO
「これなんですか?」
「録音機、ここでの規則みたいなもんだ」
「へえ〜」
「では改めて自己紹介しよう。色々あって放浪者と名乗ってる。この拠点の一応の責任者だ」
「えっと、俺三間弘幸です」
「三間、選択肢は2つ、ここに残り我々の活動を手伝うか、更に奥地に研究所があり、そこで活動するかだ」
「なに違うんです」
「ここでは都市のゾンビの処理と探索をする班と、この拠点を守る警備班に別れている。残るとするなら、警備班に回ってもらう。いかんせん二人と一匹でローテーションが組みづらくてな」
「一匹ってあの…」
「あぁ、スライムだ。あんななりだが言葉を理解できる知能も感情もあって、ちゃんと警備もしてくれる。いい子だぞ」
「世紀末だ…」
「そうだな。次に研究所だが、畑作りだな。なにせ畑を大掛かりつくる機材がないから手作業だ。その労働者を求めている状態だ」
「どっちか行けと」
「そうだな、無償で居させられるほど、余裕がある環境ではない。それでも、他より安全だとは思うがね」
「そりゃ飯食えるだけ天国っつーか。居させてくれるのありがたいんで」
「あぁ、一時期俺もひもじい思いをしたから知ってる」
「まじきつい日々でした。放浪者、さんに拾ってもらったんで、ここいてもいいですか」
「構わない。もし研究所で労働者が欲しいと言われたら動いてもらうかもしれないが、それまではのんびりやってくれ」
「わかりました」
「さて、大したもんじゃないが、拠点の案内をしよう」
「うっす」
録音はここで終わっている
1002Res/578.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。