過去ログ - これから日記を書く 2冊目
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51:名無しNIPPER[saga]
2015/02/13(金) 03:27:23.20 ID:/68mewfe0
12月8日

ブラインドの戦闘は、なんとか切り抜けたといっていいだろう。想定以上の硬さと耐久力、まさかライフルの弾でも大きなダメージを与えられないとは思わなかった。

最終的に痛みで飲み込みどころではなくなったブラインドに、自動車の屋根から跳躍して落下の勢いで、放浪者が剣で頭を貫いて動きは止まったが、しっかりとした生死を確認できていない。想定してはいたとはいえ、かなりの量のゾンビが集まってきてしまい、それどころではなかったというのが事実だ。

本音を言うと、あそこまで顔面に集中して矢や弾丸を撃ち込んだにも関わらず行動できたブラインドが、剣の貫きで死んだ、というのがどこか信じられないでいる。放浪者さんは、今までの攻撃が脳まで到達してなかっただけだろうといっていたものの、本人から明日は念のためブラインドの死体を見に行くとはいっていたので、半信半疑なのは確かだろう。

まぁ、こちらが気をもんだだけで済めばそれに越したことはない。もし生きていたとしても、濃硫酸はもう手元にはない。佐原さんの囮があったとはいえ、痛みで悶え、暴れてくれたからこちらに被害は全くなかった状況。念のため、代替案は考えておかなければ。

それ以外は、拠点はいつも通りだ。浜村さんが、今度の動物狩りはうまくいったと聞いてきて、一応はという何とも言えない私の反応に、そう、まだ波乱があるってわけか、とため息をついた。

井門さんは井門さんで、自分がメインでやる気を出していたこともあったからか、戻ってから銃の訓練を始めた。さすがに射撃はしていなかったが、構や狙いといった動作を反復して練習しているのが印象的だった。彼が悪いわけではなく、ブラインドが考えていた以上に耐久力があったというだけなのだけれど、思うところがあったのかもしれない。

何にせよ、ブラインドが生きているかどうか、それがはっきりするまで安易なことは言えない。明日、それがはっきりするまでは、警戒態勢を維持しておこう。


山中沙奈記す


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