79:名無しNIPPER[saga]
2015/02/17(火) 22:52:03.31 ID:c3Yo1Zxx0
百十三日目
都市部のゾンビ共に対抗するため、今日は探索には出ず、全体の戦闘力向上のため、訓練を行うことにした。
遠距離でも援護できるよう、まず手始めに井門を顧問とした射撃の訓練を行う。射撃といっても実弾に限りはあるので、先日回収したエアガンを使っての訓練だ。基本的な構え、狙いがほとんどで、一応的を狙っての射撃訓練もしたが、その点は効果があるかはわからないが、やらないよりはマシか。
次に近接戦闘については俺と井門で各自に教える。基本的に銃を使う機会がなく、鉄パイプやらで戦うことが多い面々は、特に教える必要性はあまりないように思えたが、やはり警備のみの浜村さんや蒲谷さんの動きがいいとは言い難い。だいぶ安全エリアが拡大されているとはいえ、何もないとは保証できないのがこの世界なんだしな。
また、例のボーガンについては、これは良い成績を出せた者が所有するということで、エアガンの時に作った的に何発あてられたかで決めることにした。最終的な結果としては、美尋がそれを持つことになった。メイスや盾をすでに持っているから、正直十両の問題がありそうではあるが、そこは後々考えるとする。
今までこういうことをして各自の能力を図る、という時間がなかったからこれはこれでいい機会だろう。近接は山中さん、射撃は井門と美尋に任せておけばいいだろう。佐原は下手をすれば武器がなくてもいけそうだな、強化された脚力でゾンビを蹴り倒せそうなポテンシャルを秘めているようだ。まぁ、武器は防ぐ手段にもなるから、今の鉄パイプ以外で何かいいのを見つけるか、研究所に使い勝手がよくなりそうなものを依頼したほうがいいな。
あとは、基本的な編成だな。分隊避けるべき、という山中さんの意見は取り入れる形になるが、分隊という状態に変更はない。単純に、処理班4名、探索収集1名に分けるというだけのことだが。やはり、処理ばかりに回っていると、物資の回収がおろそかになるし、所帯も前から考えれば単純に4倍。その上、安全なエリアはほかの生存者も立ち入れるわけで、残った物資を取られてしまうというのも、あまりうまくはない。
(まぁ、それで生き残り続けてくれるならいいにはいいんだが。気持ちの問題だな)
まぁ、昨日はなんだかんだで激戦だった。訓練といっても、激しいものじゃないからいい休みになっただろう。こんな日を定期的に入れないと、こんな世界だと疲れるからな。まったく。
百十三日目終わり
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