90:ボイスレコーダーに録音が残されている[saga]
2015/02/19(木) 02:24:09.96 ID:RQ6IiwAAO
「…どうした、エクス」
「いやぁ、その、なんだ。あんたらがここまでやれるとは思わなかったから、相談っていうか」
「…回収して欲しい物資でもあるのか?」
「……親父、詳しくはわかんねぇけど、今回の惨劇に関わってたくさい」
「…、それで?」
「親父は別に研究者とか科学者なんかじゃなかった。なんかの施設の職員なんだけど、ある日青白い顔して帰ってきたんだ。気になってたんだけど、仲良くなかったし、親父は詳しくは何にも言ってない。ただ、寝る前に俺の部屋に着て、自分に何かあったら母さんを頼むっていって出てった」
無音
「それからすぐさ、親父は車にひかれて死に、母さんも行方不明になった。残された俺は、親戚に引き取られた」
「…いつの話だ?」
「もう四年ぐらいは経ったかな。思えば、そのぐらいから世界中がきな臭くなった気がする」
「…そんな気もするな」
「で、いろいろあってハッカーの真似事してたら、本物になった」
「…才能があったと」
「みたいだ」
「…その事故死と、行方不明の件、惨劇の理由に一番近い俺なら、そのこともわかるかもしれない、か」
「答えは、ぶっちゃけ見てはいけないものを見ちまったんだってのは想像できんだけど、あくまで想像たし、この惨劇に関わってそうなことは、かなりプロテクトも固くてまだ時間がかかりそうなんだ」
「…、ご両親の名は?」
「名字は冴える島で冴島。親父は日に光で晃。母さんは涼しいに子供の子で涼子」
「…それらしい名があったら確認しよう。ちなみにオヤジさんの勤め先は?」
「それがよくわからない。親父自身、仕事場について隠してたみたいだから、薄々何かに気づいてたのかも」
「…わかった、期待はするな」
「おう、資料はここに置いとく。そうそう、そろそろ印刷用紙が少なくなってきたから、それも回収頼むわ」
「…わかった」
録音はここで途切れている
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