過去ログ - これから日記を書く 2冊目
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942:名無しNIPPER[saga]
2015/07/12(日) 01:20:38.27 ID:Lcsfz/4AO
二百二十四日目

今日は、研究者が命がけで電源を落としたのを身を持って実感した。

浜村さんと共に電源装置へ向かい、見てもらう。変な損傷があったり、スパークしたりはしてないから、たぶん直せると言って作業を始めた。

暗闇の中と慣れないというか、どういう設計かがはっきりしていない装置の修理は時間はかかったが、なんとか修理にはこぎつけた。

ただ、そのまま完全には修理させず、最後にこの行程で修理すれば直せる段階で止めさせた。電源が復旧した際に何が起きるかわからない、その状態で場慣れしていない浜村さんは、はっきりいって足手まといでしかない。

守りきれる自信は無かったので、三十分後に復旧させるから、それまでに脱出するよう、二人に指示した。浜村さんを一人待機させるのは危ないし、山中さんのアラクネは強力だが素早く動けないのが理由だ。
(結果としては正解だった)

三十分後に電源を復旧させると、一斉に電灯などが点き、闇に慣れた目へ強烈な明るさを浴びせさせた。そして、それと同時にアラーム音が響き渡った。

電源装置がある部屋には何もなく、素早く壁に移動して、廊下を持ってきた鏡で覗くと、全て取り外したと思っていたタレットがいくつか出てきていた。

電源が落ちる前からか、あるいは扉を無理やり開けっ放しにしているからかはわからないが、明らかな警戒状態で不用意に飛び出せば撃ち殺されるのはわかった。

活躍したのはスパイダーウィップだ。素早く撃ち込んで、部屋に逃げ込み。食い込んだところを無理やり引っ張り、壊すという手順を繰り返す。

スパイダーウィップが届かない距離のタレットは、なんとか銃弾をかいくぐりながら、最寄りの部屋に飛び込んで少しずつ移動して回避した。あえて扉は閉めずにおいたことも、結果として俺の命を救った。

正直今日に関して、命を落としていても不思議ではなかった。運良く肩に銃弾がかすったぐらいの負傷ですんだ、というのも少し出来過ぎている。何にしても、もう少し本格的な機械対策を考えておくべきだったな。




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