過去ログ - 【うみねこ】salvation of the golden witch
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131:名無しNIPPER[saga]
2015/04/04(土) 23:47:49.80 ID:wZrDakyK0
下のホールに戻ると、楼座伯母さんが碑文を見ていた。

「伯母さん」

楼座伯母さんが俺の方を見て笑う。

「戦人君?伯母さんなんて酷いわ。私そんなに年寄りかしら?」

「イヒヒっ!すいません。楼座お姉さん」

「よろしい」

「俺も良いですか?」

碑文を見る。てっきり肖像画の謂れとかが書いているのかと思っていたが、
そこにあったのは何やら不気味な文章だった。

「懐かしき、故郷を貫くって…何だこりゃ?」

「暗号よ」

暗号!?それってあの暗号か!?何でまた。

「戦人君はおじい様の隠し黄金の噂を聞いた事ある?」

「そりゃあまあ、一応」

あの裸一貫だったおじい様が財界人を納得させる際に使ったと言う、
確か200億円相当だったかの莫大な黄金の話だよな?

「この碑文はその在処を示していると言うの」

「まさかあ!」

「あら?戦人君はこう言うの好きだったんじゃないかしら?」

「そりゃ、小説ならの話ですよ」

「案外夢がないのね。
6年前の戦人君はもっとロマンチストで可愛げがあったわ」

「こんなタッパの男が夢見がちでも、誰も得しませんって」

「ふふふ、そんな事ないわよ?」

「じゃあ、楼座さんは黄金を狙ってるんすか?」

「まあね。頂けるものなら頂かなくちゃ損じゃない」

「逞しいっすね」

「右代宮家の女は強いのよ」

「ははは違いねえっす」

「こらっ、どう言う意味?」

「すんません!」

頭を下げて俺は本館を後にした。


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