過去ログ - 【うみねこ】salvation of the golden witch
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177:名無しNIPPER[saga]
2015/04/30(木) 22:38:39.56 ID:vaw9jwPc0
「秀吉さん、その封筒をここで開けて頂戴」

大人しく従う秀吉伯父さん。

封筒から一枚の便箋を取り出し、文面を確認している秀吉伯父さん。

何が書いてあるか知らなかったと言う事か?

ハッと息を飲む秀吉伯父さん。

「その便箋と封筒をここに置いて頂戴」

床を指さす楼座叔母さん。
直接受け取ろうとはしないその念の入れ様に、
そこまでしなくてもと思ってしまう。
これは「甘さ」なのだろうか?

便箋と封筒を拾う楼座叔母さん。

「行くわよ」

絵羽伯母さんを抱き抱える秀吉伯父さんを先頭に立たせ、
楼座叔母さんと俺達は部屋を出た。

まず向かった先は使用人室だった。
そこで3階客室の鍵を一本掴む楼座叔母さん。
次に辺りを見渡すと、テープとハサミを手にした。

3階の客室へ絵羽伯母さんと秀吉伯父さんを入れる。
絵羽伯母さんを秀吉伯父さんが懸命に宥めていた。
楼座叔母さんは客室を外側から鍵を掛けた上、
扉と壁の間に複雑な切れ込みを入れたテープを貼った。

「何すか、これ?」

「内側から扉を開ければガムテープが千切れるのよ。
姉さん達はどんな切れ込みを最初に入れたか見てないから修復できないわ」

3階だから窓からの出入りも難しいだろう。
これはつまり、絵羽伯母さんと秀吉伯父さんを完全に隔離した事を意味する。

「楼座さん、やるわね」

霧江さんが賛辞を贈る。

「一階も外から封印しましょ」


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