過去ログ - 【うみねこ】salvation of the golden witch
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名無しNIPPER
[saga]
2015/05/01(金) 21:21:34.95 ID:XH3ZNTxk0
「それを、信じろと?」
「お兄さんの言う事が信じられないのですか?」
今、縁寿の目の前には2人が座っていた。
1人は推理小説家の八城幾子、
そしてもう一人は、
「お兄ちゃん……」
八城十八、いや、右代宮戦人だった。
伊藤幾九郎〇七五六
ネット上に次々と偽書を投稿していた人物の名だ。
数字に直すと11019960756。
この数字は18の8乗。
8乗の18、
八乗十八、
八城十八。
伊藤幾九郎〇七五六=八城十八
縁寿はそれを見破った。
偽書の内容は所詮紛い物。
真実は2本のボトルメールの中にある。
それが縁寿のスタンス、だった。
しかし、嘘をつくには理由がある。
事象を魔法で装飾する様に。
全てを切り捨てる訳にはいかない。
八城十八の偽書は迫真に迫りすぎている。
そう考える事が出来たからこそ、
今、縁寿は兄の前に立つ事が出来ていた。
それは奇跡。
本来はあり得る筈のない邂逅であった。
もし仮に、縁寿に愛がなければ、
世間の目は今とは異なっていただろう。
そうなれば、十八は縁寿に会う決心がつかなかっただろう。
絵羽を受け入れると言う小さな勇気。
それを発端に連鎖した末の、絶対の奇跡だった。
そして、奇跡はまだ続く。
「聞いてた?絵羽伯母さん?」
扉が開く。
「戦人、君……」
天草が絵羽を席へ案内する。
「さあ、お母さん。話して頂戴。
あの日、お母さんは一体何を見たの?」
お母さんは懐から一冊の日記帳を取り出し、
そのページをめくり始めた。
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