過去ログ - 【うみねこ】salvation of the golden witch
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21:名無しNIPPER
2015/02/09(月) 16:19:15.04 ID:pbLQ6DBS0
天草が運転する車の中、縁寿は絵羽と話している様だった。

「ねぇ、お母さん」

「はぁ。縁寿がこんな言い方で呼ぶ時は大抵、録でもない事を言って来るのよねぇ」

「録でもないって…。確かにそうだけど」

「で、なあに?」

「おじいちゃんってホントに黄金なんて持ってたのかなあ」

「その話は止めなさいっていつも言ってるでしょう?」

「でも、碑文の謎とかってすっごくミステリアスじゃない」

「そう言う所はホント戦人君譲りね…」

「そうなの?」

「えぇ、推理小説とか手品とかクイズとかパズルとか、とにかく「謎」が大好きで、島で会うたんびに驚かされていたわ」

「そうなんだ」

「…今、世の中には“あの日”の事を騙った偽書とか言う物がいっぱいあるでしょう?」

「うん」

「あれはおじいさんか、蔵臼兄さんの家族か、使用人の誰かが書いたに違いないわ。
普段から住んでないとあそこまで詳細には書けない。少なくとも真里亞ちゃんではないわ。
真里亞ちゃんの年で書けるような物じゃないし」

「じゃあ、碑文は…」

「ええ、あったわ。ベアトリーチェの肖像画と共にね」

「絵を描いた画家とか碑文を彫った彫刻師の名前とかって分かる?」

「調べれば分かるだろうけど…ってあなた何を考えてるの?行って原版見せてもらおうとか考えちゃだめよ?」

「………だってお母さん何も教えてくれないし」

「女は持ってる秘密の数だけ綺麗になるのよ」

「確かにお母さん老けないもんね。魔女みたい」

「案外ホントに魔女になっちゃったのかもね…」

「会長、お嬢、そろそろ着きますぜ」

天草が真後ろを向きながら言う。

「ちょっと前!前!危ないわよ!」

「へへへ、これ位ちょろいもんです」


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