過去ログ - 【うみねこ】salvation of the golden witch
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211:名無しNIPPER[saga]
2015/05/02(土) 21:38:52.10 ID:UhUvW12N0
データ不足ですね。
すっぱりと時計の謎を諦めた私は、
部屋の一角で異彩を放っているモノを見た。

「それよりも、この黄金ですよ…」

一体どれだけの量があるのだろう?

単位は優にキロを超え、トンの領域だろう…。

触るのは止めておく。
後々問題になるのは面倒だからだ。

「こんな財を持つ人間がここにはいるって事ですか…」

一体、何者?

何にしても、ここからは一刻も早く出なくてはマズイ。

万が一誰かと鉢合わせでもしたら不審者扱いされた上に即110番だ。
それならまだ良い。

もしもこの金塊が正当なシロモノでなかった場合。

せっかく助かった命が、
誰に知られる事もなく露と消える可能性だってある。
それだけは御免だ。

入って来た時の柱時計脇の扉とは違う、
もう一つの扉を開ける。
その先は正真正銘の闇だった。

電気のスイッチらしきものを見つける。
付けると煌々と明かりが灯った。
上へと階段が延びているのが見える。
しかし、それは途中で途切れていた。

「成る程」

普段はこうして上から蓋をして隠しているのだろう。

明かりのスイッチの横にはもう一つ、
開閉と書かれたスイッチがあった。

開のスイッチを押す。

ゴゴゴゴゴ

上が開いてゆく。
それと共に激しい雨風が降り込んできた。

階段を上がり地上に出る。
出た場所は、どうやら林の中の様であった。
開閉のスイッチ自体が地下にあるので閉める事が出来ない。

「……まあ、私の知った事ではないですね」

回ってみると、教会の様な建物の前に出た。

一体ここはどこなんでしょう…。

気の向く方へ足を運ぶ。

嵐の中、林をあてどなく彷徨い歩く私の姿は、
さながら幽鬼であった。


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