過去ログ - 【うみねこ】salvation of the golden witch
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25:名無しNIPPER
2015/02/09(月) 16:35:30.86 ID:pbLQ6DBS0
・右代宮家の財産について

「碑文が実在した事は分かった。しかし、恐らく真実に至ってない者達の中には、このような疑問を持つ者がいるのではないか?」

「何だ?」

「碑文の答えは正しいのか?10トンの黄金と爆薬は実在したのか?」

「六軒島が爆発した原因についてなら調書に載っているぞ」

“爆発の原因は爆薬によるもの。調査の結果、その成分比より旧日本軍が用いていた下瀬爆薬(別名:黄色薬)の物と結論付けられる。”

「ふむ。これなら爆発の原因は旧日本軍が六軒島に残した火薬による物と断定できるな」

「そしてもう一つ、ボトルメールの存在から導き出される事実がある」

「それは妾にも分かるぞ。碑文は戦人が戻る前に誰かに解かれていたと言う事だな?」

「そうだ。でなければ」

「出なければ妾はボトルメールを書けないからの。あのボトルメールの中で真里亞が持っていたとされる手紙は、
碑文を解き火薬の存在を知っている者でなければ書けぬ内容だ」

「そう言う事だな」

「碑文の謎や妾の肖像画は実在した事。これは熊沢家や再建した福音の家の様子から分かる。
事故があった時、戦人は潜水艇の発着場跡に、絵羽は九羽鳥庵にいた事。
戦人はその後、記憶を失い十八として生きる事となった事。
絵羽は頑として真相を語ろうとはしなかった事。これ位、か?」

「事故が起きたのは午前0時丁度だった事。もあるぞ」

「そうだったな」

「では、事故当日の六軒島であったであろうイベントにはどんな物があったろうか?」

「それは、まずはさっき言ったハロウィンパーティだろ?それから親族会議もあっただろう。
後は、全員やったかは知らないが碑文の暗号に取り組むってのもあるんじゃないか?」

「おいベアト、良く考えろ。お前はどうやって誕生したんだ?」

「へ?」

「もし金蔵が遺産分配の件を考えるとしてベアト、お前を無視するか?」

「ああ、確かに。それは少々、いや大分変な話だなあ」

「〈86年の親族会議では『ベアトリーチェ』の紹介と言う一大イベントがあった〉と考える事が出来るだろう?」

「すっかり忘れておったわ」

「それと、遺産分配と聞いてもう一つ思い出す物があるだろう?」

「それは、妾が送ったクレジットカードか」

「そうだ。一体何を意図してあのクレジットカードは送られたのか?」

「分かるかの?推理してみよ」

ケラケラと笑うベアト。

「あれだけの金だ、間違いなく黄金を換金したものだろう。
と、言う事はあのカードはベアトが送った物だと推測できる。
と、言う事はだ。カードを郵送した時点でお前は右代宮家を少なくとも滅ぼそうとは思ってなかったんじゃないか?
むしろ救おうとしていたとも見える」

額を指でトントン叩きながら思考を深めてゆくバトラ。

愛おしそうにそれを見つめるベアトには当然気づいていない。

「右代宮家の真の当主としての仕事をしたって所か?茶目っ気たっぷりに」

バトラがふっと顔を上げ、ベアトをじっと見つめた。

ヒュー♪ヒュー♪と下手くそな口笛を吹いて慌ててそっぽを向くベアト。

「ってお前が正直に言う訳もないか」


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