4: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2015/02/08(日) 20:14:51.35 ID:xhFcsLfTo
そして三週目。
最初の男Aは、おもむろに缶を逆さにして一度だけ強く上下した。
白い玉が手の中に転がり込む。
「――!」
場がどよめいた。皆の視線が一点に集まる。
Aは汗で湿る手の平から白い玉を摘み上げると、天井から吊り下がる裸電球にかざし、目を細めた。
だが腕が震え、焦点も定まらず、その正体は判然としない。
「おい」
不意に響く背後の声。
「早くしろ、三秒ルールだ」
Aの背中に固い金属がゴリと押し付けられる。
同時にカチリという音が鳴った。
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