過去ログ - 戒斗「赤と青の?」一夏「ヒッサーツ!マキシマムドライブ!」
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175: ◆n.O102o4Y2[saga]
2015/02/27(金) 09:24:15.25 ID:6Z5PQ05eo
<風都タワー屋上>

 ――二色の戦士が立っていた。

 ――左半身は、烈火のように激しい赤。

 ――右半身は、穏やかな海のように優しい青。

 ――そして右目から伸びるラインは、涙の跡のよう……。

 ――『キカイダー』という、地球に刻まれた『英雄の記憶』が具現化していた。

井坂「……」

井坂「なるほど。君は罪を数えることで、本当に変身したようだ」

シャル「はい……。だから先生、あなたも!」

井坂「……ふむ」

 ――井坂は顎に手を当てた。

井坂「分からないのですよ」

シャル「え……?」

井坂「私には、自分の罪の数が分かりません。一つ一つ数え上げるには罪を犯し過ぎた」

井坂「変身はできません」

 ――井坂は雷雲を呼ぶ。シャルロットの周りで、落雷が弾けた。

井坂「かつて、私は“探偵”でした」

井坂「『自分が何者であるのか?』その疑問を解明するために医者になり、生命の研究に没頭していました。……疑問の答えを見い出せずに、自棄になっていました」

井坂「私は“迷探偵”だったのでしょう」

井坂「ですが……ある時、私は本当の自分の心の声を聞くことができました」

井坂「『究極の力で満たされたい』……それが、私が見つけた、私の意思です」

井坂「その意思を自覚した瞬間こそが、私の最後の変身だった……。のでしょう」

 ――井坂は腕を振るい、暴風を起こす。


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