過去ログ - 戒斗「赤と青の?」一夏「ヒッサーツ!マキシマムドライブ!」
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49: ◆n.O102o4Y2[saga]
2015/02/17(火) 16:41:19.97 ID:p1njQBDjo
一夏「あ、ああ……あああ……」

ハカイダー「うまくいったようだ。嬉しいね」

 ――ハカイダーは、拍手喝采を上げる。

ハカイダー「絶望に支配されたいい顔だ」

 ――ハカイダーは、シネマに振り向いた。

ハカイダー「どうだい。いい画だろう?」

シネマ「確かに、映画にヒーローの絶望は必要だ……。その絶望は、クライマックスを盛り上げる」

シネマ「だが!」

 ――シネマはステッキを振り上げると、ハカイダーに突きつけた。

シネマ「私の目の前で子供の心を傷つけることは、許さん!」

ハカイダー「ふうん」

 ――ハカイダーが、呆然とした一夏にゼンリンシューターを向ける。

シネマ「……!?」

 ――シネマが一夏を突き飛ばす。

 ――ほんの少しだけ遅れて、銃弾が浜辺の砂利を巻き上げた。

ハカイダー「映画か……。いいね、『私』も協力しよう」

 ――ハカイダーは右手にゼンリンシューターを、左手にハカイダーショットを構える。

ハカイダー「観客が興奮する、最高に破壊的な画を撮ろうじゃないか!」

 ――二丁の銃が、破壊的な弾丸を撒き散らす。

 ――土砂がひっくり返り、爆炎が立ち昇った!

ハカイダー「ハハハハハ! この『私』を、ハカイダー・スタローンと呼んでもいいんだよ!」

ハカイダー「……」

ハカイダー「……む」

 ――爆炎が晴れると、そこには一夏もシネマもいなかった。

ハカイダー「テトラ座の怪人。……五十年前に流行した都市伝説、か」

ハカイダー「なら」

ハカイダー「『私』が破壊してあげよう」

 ――ハカイダーもまた、その場から消えた。


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