過去ログ - 十神「サイレントヒルだと?説明してやろう、この十神白夜が直々にな」
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223:ダベヴィス・グレイディ ◆z.6vDABEMI[saga]
2015/02/13(金) 11:18:16.68 ID:HNpFxwnEo
>>222



「ともかく、アレッサ。何か知らないか?なぜ、お前の姉はこんな事を?」

幼女『んと、ね……』

アレッサは何かを取り出した。
それは本。左右田の絵本にもよく似ている本だ。
しかし、挿絵はない。むしろ日記にも似ているような気がする。

幼女『お姉ちゃんが、こんな事を思いついた理由。それがここにある』





題:ノヴォセリックの隠された秘密


知らなければよかった。
この国は、この小国は、私に隠して酷い事をしていた。

近年、国民の間に疫病が流行った。
新種の病と言う事で対策も見つからず、城下に出てはいけないと御触れが出ていた。
ちょうど私が国外に出て、留学しなければならないと言うのに大変な事だ。
留学を断れば、日本からの資金援助も無くなってしまう。
この小国のために、私は留学を決めたのだから、今更取り消すわけにも行かない。

しかし、実は違った。
そうじゃなかった。







父は、国王は───
【数少ない国民を、隣国へ奴隷として輸出していた】。








それを知ったのが、日本に向かう飛行機の中、母のいない私に毎日優しくしてくれた執事からの手紙だった。
そして、どうか気をつけて、父の悪行は自分が何としてでも止めるからとあった。
私は悲嘆に暮れた。
日本に着いてからもしばらく、泣きながら過ごした。
なぜあんなに優しい父が、そんな事を?
国民は家族だと言っていた父が……?

しかしその悪行は、全て財政難のために起きた事。
私が出来るのは、国外の多くの文化に触れて、学び、そして援助を貰う事。
そうすれば父はいずれ、そんな残酷な手段は取らなくなるだろう。





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