過去ログ - 十神「サイレントヒルだと?説明してやろう、この十神白夜が直々にな」
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295:ダベヴィス・グレイディ ◆z.6vDABEMI[saga]
2015/02/13(金) 15:03:30.83 ID:HNpFxwnEo



『むかしむかしあるところに、おくびょうな騎士がいました』


………薄汚れた街並みを、ただひたすら歩いていた。
一体何日、何ヶ月、いや、何年経ったかも分からねェ。
でも、これはオレの贖罪だから。
いつか許されるその時まで、オレはひとり、ここに残らなければならない。

それはいつまでなのか分からない。
誰にも分からないけれど、オレは許される時を信じて、ひとりで歩いている。


ひとり歩いていると、誰かに掴まれた。


『なんでアンタが……こんな事を……』

悪ィ、許してくれ。

『お兄……最低、死んで生き返ってまた死んで……』

本当にごめんなさい。

『私への狼藉、許してなるものですか』

オレはそんなつもりじゃなかったんだ。

『どうして死ななければいけなかったんだ』

それはオレだって、聞きたいんだ───


今日も、明日も……オレはこうやって亡霊達に引きずられながら、歩いていく。


「気を確かに。神はいつでもあなたの味方です、必ずや救われる時は来ますよ」


その言葉だけを信じて、永遠にも近いその時間を、歩いていく。
亡霊に罵られ責められ、そうしながら、いつか必ずやってくる最後を待っている。


『そうして騎士は、ずっと街を歩いて行きました。』

『いつまでもいつまでも、ひとりで歩いて行きました。』





◆Ending C…[取り残された者]


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