42:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 21:12:16.06 ID:g99DBJQG0
にこ「恥ずかしがりやのどこぞの年下カメラマンは、素直にフィルム見せてくれそうにない気がするからー。今度絶対見せてもらうために、ヘアピンで閲覧料支払っておくの。ね、いいアイデアでしょ?」
真姫「…………。別に、そんなつもりは……」
にこ「あ、もし元から見せてくれるつもりだったなら、この投資に値する、にこに笑われないような………スッゴい写真を撮っておくことね。言っておくけど、にこは辛口で有名なんだから!そんな自信なさげな顔で下手な写真撮ったら、どうなっても知らないわよー?」ニッ
真姫「……………」
真姫「……カレーの中辛も食べられないくせに?」クス
にこ「う、うるさいわね!言葉のあやよ、あや!……それじゃ。チビ達が待ってるし私帰るわね。あんたも急ぎなさいよ!」
真姫(顔を真っ赤にしながら走り去るにこちゃんに、私は後ろから声をかける)
真姫「―――絶対期待を裏切ってやるんだから!せいぜい楽しみにしてなさいよ、にこちゃん!」
にこ「―――やれるもんならやってみなさいよ!」
真姫「―――――」パシャッ
真姫(ネオンの灯りでシルエットになった姿と、高くあげられたサムズアップの右手、薄闇の夜空に白銀の月と散らばる星ははなんだかファンダジックで―――電源が入ったままのデジカメで、自然と、シャッターを切ってた)
真姫(さっきの台詞。きっと、彼女なりに発破をかけてくれたんだと、思う。自信なさげな顔……か。私には似合わないわね。今は、大丈夫かしら?)
真姫(その背中が人混みに消えるまでを見送って。ちらり、手元のヘアピンを一瞥。さて、本当に急がなくちゃ、ね)
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