過去ログ - 提督「加賀さんはデレてなんかくれない」
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870: ◆and2h/yWHc[saga]
2015/12/23(水) 02:23:24.15 ID:DzdxDVic0
グラーフ「美しいよ…日本語は。まだ私では理解出来ないところもあるが、それでもなお美しいと思える」

舞風「例えばどんなところが?」

グラーフ「ふむ…そうだな。例えば雨の名前1つとっても、ここにいる何人かの名前になる時雨、白露、村雨、春雨、五月雨。他にも沢山の名前がある」

舞風「…なにがなんだかわかんなくなりそう」

グラーフ「確かにそうだ。しかし多少の苦労も日本語の美しさを際立たせるスパイスになり得る」

舞風「へー…」

グラーフ「日本語はその季節、情景によって呼び名を変えていたんだ。それによって読み手の頭の中で書いた人物が見ていた物を見ることが出来る」

舞風「な、なるほど…」

グラーフ「確かに修飾していけば日本語以外でも読み手に書き手の見ていたものを見させることは出来る。しかし…1語では伝えきれない」

舞風「確かに…」

グラーフ「しかし日本語はそれが出来る。そこに…なんとも言葉にできない物が見える」

舞風「ツェペリは私よりも日本語上手かもね…」

グラーフ「私はまだまだだよ…」

舞風「そうかな?」

グラーフ「ああ。まだまだだ。だからこそまだ学ぶべきことが沢山あるぞ」

舞風「なるほど…」

グラーフ「日本の文化は世界的に見ても珍しい物が多い。学ぶべきところは沢山ある」

舞風「ツェペリは勉強好きだよね」

グラーフ「学ぶことはいいことだろう?自分の世界が広がっていくんだ、そしてどれだけ自分がちっぽけなものかわかる。特に加賀を見た時はそうだった」

舞風「加賀さん?」

グラーフ「あぁ。自分は腕はある方だと思っていたが…まさに井の中の蛙大海を知らずだ」

舞風「地中海の軍艦太平洋を知らず…みたいな?」

グラーフ「はは、上手いじゃないか。まったくもってその通りだな」

舞風「でも、今はもう知ってるでしょ?」

グラーフ「ああ。しっかり上を見て前を向けた。目標ができたよ」

舞風「目標がないと頑張れないからね!ダンスも、訓練もねー!」

グラーフ「舞風…君が皆に好かれる理由がよくわかるよ」

舞風「私は私らしくあれーっ!てねっ!」

グラーフ「私は私らしくあれ、か…」

舞風「そうだよ!だからツェペリもツェペリじゃなきゃダメなんだよ?」

グラーフ「…ああ。もちろんだ。私は私以外の何者にもなり得ない」

舞風「よーし!それじゃあまた頑張って行きましょー!」


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