20:名無しNIPPER
2015/02/12(木) 15:58:47.52 ID:INiqZak4O
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私は嘘つきだ。
とうとう千早ちゃんに言い出すことはできなかった。明かしても千早ちゃんはきっと怒らなかった。でも、私は怒られるのが怖かったんじゃない。
春香「……わたしも、欲しかったもん……」
雪の降る事務所までの道を、重い足取りで向かう。
『独り占めしたくは、ないのですか?』
貴音さんの声がこだまする。わたしがあの時答えられなかったのは、貴音さんの言う通りだからだろう。
わたしも、千早ちゃんが欲しい。でも、こんな形で欲しいなんて、どこかおかしいのだろうか。
春香「好きだから……だけじゃ、だめか」
ふらふらふらふら。着地点が見当たらない足か彷徨っていた。ぼーっとぼーっと。『地雷源』の看板が見えないくらいに。
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