34:名無しNIPPER[sage]
2015/02/12(木) 20:44:57.62 ID:uTiPQ6RfO
「おねえちゃんが幼稚園の頃も、櫻子おねえちゃんにチョコを作ってあげたりしたの?」
「えっ……」
楓の一言で、幼少の櫻子がぽっと脳裏に浮かぶ。
屈託のない笑顔。素直で純粋な心。弱気な私にとってはすごく頼りがいのある、大きな存在。
『えっ、チョコレート!?』
『すごい、ひまちゃんのてづくりなの!?』
『すごくおいしいよ! ひまちゃんありがとう!』
溶けたチョコで口をよごしながらも、笑顔で食べてくれる櫻子。
ああ、この子はあの頃と何も変わってなどいない。
私は大好きな櫻子のためにお菓子を作って、
櫻子はそんな私のことを好きだと言ってくれた。
櫻子のことしか考えてない私は、櫻子に気に入られたくてお菓子を作っていたのだ。
58Res/38.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。