過去ログ - 榛名「艦プラビルドファイターズ・ブレイヴ」
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55:≫1[saga]
2015/02/14(土) 02:46:50.93 ID:FquPT08Y0
9月上旬

《葬儀場》


「追突されて亡くなったらしいわね…」

「娘さんを残して逝っちまうなんてな…」

「しかも追突した車の運転手達はどっかに逃げたらしい…」

「まだもう一人の方とは連絡が取れないのか?」

「らしいけど…」

榛名「…」

榛名(二人のお葬式には沢山の人がいらっしゃった。きっとその死を悼んでくれているのだろう。)

「二人共生命保険には入ってたんだろう?遺産ガッポリじゃないの?」

「模型屋も結構な儲け具合だったしな。問題はどうやってあの娘からブン取ろうか…」

「借金か何かでっちあげて弁護士雇って奪って娘の方は泡風呂にでも沈めれば良い。」

榛名(でも違った… お昼のドラマの方が遥かにマシと思えるくらい現実は残酷で、死を悼まないでお金の事ばかり考える親戚も居る。

この場から逃げ出したい。もう居なくなって一人になりたい… そう思えてくるくらいに。)

大鯨「貴女が二人の娘さん?」

榛名「あ、はい… あの、貴女は…」

大鯨「私は大鯨、二人の友人です。この度は…」

榛名「貴女の様な方に二人の死を悼んで頂けるなんて、両親も喜んでると思います。」

大鯨「貴女の事は二人から良く聞いています。頑固者だけど、悪い子では無いと。」

榛名「はぁ…」

大鯨「喧嘩して、それ以来ずっと連絡も取って無かったのでしょう?ずっと貴女の事を心配して、喧嘩した事を後悔していましたよ。」

榛名「榛名を…」

榛名(ずっと私を、怒っているのだと思った。こんな馬鹿で頑固者で、愚かな私を…)

大鯨「貴女はどうしたい?」

榛名「え…?」

大鯨「貴女には選択肢があります。あのお店を継ぐか、それとも全てを捨てて新たな道を選ぶか…」

榛名「どう言うことですか?」

大鯨「私は、二人の生前に『もし何かあれば貴女達を頼む』と託を預かっています。お店については榛名さん、貴女に全てを任せると。」

榛名「そんな…」

大鯨「私は貴女がどのような道を選ぼうとも、全力で支えるだけの準備はあります。貴女がどうしたいか自分で選んでください。」


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