過去ログ - 榛名「艦プラビルドファイターズ・ブレイヴ」
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2015/05/21(木) 00:29:37.21 ID:cMH1CPer0
野分「ふぅ…」
榛名「野分さん、こんな時間まで何をしてるのですか?」
野分「中々寝付けないので少し修練の方を…」
榛名「修練するのは構いません、でも何も告げずにいきなり居なくなられると困りますよ。」
野分「すみません、榛名さんにお手数をおかけしました。」
榛名「いえ、私も野分さんとは別の事情で寝付け無いだけです。」
野分「別の事情、ですか?」
榛名「バンシィのサイコフレームが私に何かの意思を感じ取らせていて、それが気になって…」
野分「バンシィはフル・サイコフレームの機体、それに知覚範囲を広げる為にアームド・アーマーXCを装備していますから…」
榛名「それに、この感覚が慣れなくて…」
野分「未知の感覚ですから仕方ありませんよ。それにもうバンシィを使いこなしているのですね。」
榛名「全部インテンション・オートマチック・システムのお陰です。意思をダイレクトに操縦へ反映できますから。」
野分「私も早くギャンを乗りこなさないと…」
榛名「ギャンは多分バンシィより扱い易い機体だと思うのですが…」
野分「確かにデルタプラスやバンシィに比較すれば扱い易いかもしれませんがイマイチ慣れなくて…」
榛名「模擬戦でもしてみますか?」
野分「止めてください。私が完膚無きまでに敗北する未来しか見えないので。」
榛名「それに機体を損耗させる訳にはいきませんから。」
野分「そうですよ… やっぱりお母さんが前に言った通り、榛名さんと姉さんは似てますね。」
榛名「そうですか?」
野分「私も、似たような会話を一度姉さんとした時があるんです。前の世界に居た時、次元転移してきた姉さんに武術の修練を手伝って貰った時でした。」
榛名「へぇ…」
野分「まぁ、姉さんの力を推し量れず『全力で来なさい』と言って己の力量を過信した結果ボロ雑巾一歩手前でした…」
榛名「容赦無いですね…」
野分「あの後聞いたのですが、その時ちゃんと加減してたそうです。本当ならもっと加減しようか考えたそうですが『出会い頭に銃口を向けたお返し』って事でちょっとだけ全力を出したそうです…」
榛名「瑞鳳さん…」
野分「流石に今は己の分を弁えています。自分がどれだけ弱かったか、お父さんに武術を習ってから嫌と言うほど思い知らされましたから。」
榛名「あ、アハハハ…」
野分「だから感じます、貴女の内に秘めた強さを。私なんかが遠く及ばないような心強さが…」
榛名「野分さん…」
野分「だから貴女の事をバンシィが認めたのかもしれませんね。バンシィにふさわしい乗り手として。」
榛名「私がバンシィに選ばれた…」
野分「…もしかして榛名さんってニュータイプですか?」
榛名「それはありえません。」
野分「ですよねー。」
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