過去ログ - ことり「サイレンと、空の飛び方。」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:12:20.52 ID:Vxvm9mtDo
――ごめんなさい。
昨日のことは、忘れてください。
7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:12:47.08 ID:Vxvm9mtDo
……そしたら海未ちゃん、笑ってくれる。
後輩や友達のみんなを安心させてくれる、強い笑顔をくれる。
ああそうだ、海未ちゃんは強いから。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:13:13.66 ID:Vxvm9mtDo
◆ ◆ ◆
『――ごめんなさい。
こんなこと、してしまって』
9:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:13:40.24 ID:Vxvm9mtDo
◆ ◆ ◆
音ひとつ聞こえない帰り道、こんなの初めてだった。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:14:06.82 ID:Vxvm9mtDo
じゃあ、明日学校でね。
はい。それでは、明日。
11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:14:33.38 ID:Vxvm9mtDo
いつまでも一緒に居れたらいい、
だいすきな人とずっとそばに居たい、って子どもの頃から思ってて、
それが当たり前だって、
普通に続くんだって昨日まで思い込んでた。
12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:14:59.93 ID:Vxvm9mtDo
ふと、見上げた。
あの子の顔なんて見たくない、
逃げたいのかもって思ってたはずなのに。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:15:29.39 ID:Vxvm9mtDo
耳元で強い音が鳴り出した。
耳をつんざく音、甲高い鳥の鳴き声。
14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:15:55.96 ID:Vxvm9mtDo
◆ ◆ ◆
あぶないですよ、あんな時に渡ったら、
なんて言う声なんて聞いてあげない。もう知らない。
15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:16:22.54 ID:Vxvm9mtDo
あの瞬間、海未ちゃんの顔を見たとき、足が軽くなったの。
羽根が生えたみたいに、空に浮かぶように、
それこそ、流れる風になって海未ちゃんをさらってしまうんだって、
そうしなくっちゃって決まってた。
16:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:16:49.09 ID:Vxvm9mtDo
うちの晩ご飯を食べたあとで、
「これから、どうしましょうか」って海未ちゃんが言った。
そうだね、
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